それまでに読んだ本とか漫画とか
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2003年4月〜
4月2日女体の神秘 / わかぎえふ (双葉社文庫)
 連載していた女性誌でのアンケート結果を基にした話から、女性の体のいろいろな部分に関する話題から、その他諸々のエッセイ集。さっぱりした語り口が読んでて気持ちよかった。東京と比べて大阪の女の子の方が「可愛い子が多い」というのには激しく同意。
4月5日12人の不安な患者たち / 小林光恵 (集英社文庫)
 「おたんこナース」の原作者であり、病院を舞台にした執筆をしてる作者。この本は様々な思いを抱いて入院した患者を巡り、看護婦の津久井佐保とツウさん、カアさんの二人の清掃作業員とが繰り広げるドラマ。実話をモトにしたと思われる人間模様や、ショートショート的に意外な結末を迎える話など読んでいて面白い。特にツウさんとカアさんが目配せだけで会話をし、佐保をひそかにサポートする様子の描写など、スリルもある(笑)。最後の二話はなかなか重かったけど、それがこの本全体をまとめる感じで、単なる短編集ではない面白さがあった。
VOW王国 ヘンな新聞 / 宝島編集部・編 (宝島社)
 おなじみVOWシリーズから、新聞ネタだけをよりすぐったモノ。お馬鹿なニュースなど笑えるものも多かったが、インターネットですでに知っているネタもいくつかあって、ちょっと拍子抜け。とはいへ、マニアックな業界新聞や、昭和30年代の新聞広告など、インターネットでは見られないネタも豊富。さらにそれにつけられたコメントは相変わらず冴えてる。参考になるね(何の?)
ハゲない! デブらない! 今日からできる 男の飯の食べ方 / 生活習慣改善委員会・編 (竹書房文庫)
 文章の書き方といい、挿し絵といい、ちょっと「頭悪そう」な印象をぬぐえないのだが、言えることはバランスよく規則正しい食生活をする必要があるということ。特に新しい印象はなかったと思う。
Heaven? 第5巻/ 佐々木倫子 (小学館)
 待ちに待ったフランス料理店の話続編。相変わらずマイペースなオーナーに、それを取り巻く従業員達のどたばたコメディーが面白ろかった。30分足らずで読み終えてしまったのが残念。
4月19日みんなの精神科 / きたやまおさむ (講談社+α文庫)
 第一章の「心の風邪、精神の腹痛」は結構分かりやすい内容だったが、第二章以降は結構著者の思いがこもった映画やアーティストについて書かれている。特に尾崎豊について書いていた部分が印象に残っているが、読み物として読む分には良かったかと。ただ「精神科」というタイトルをつけるような内容だったかどうかは、なんとも言いがたい。
ビジネス・ナンセンス事典 / 中島らも (集英社文庫)
 ビジネスの場面で使われたり起こったりする言葉を「あ」から「ん」までとりあげ、それぞれの言葉について著者のセンスで解説した本。落語的な話が結構面白かったが、中にはあまり笑えないものも!?
西方冗土〜カンサイ帝国の栄光と衰退 / 中島らも (集英社文庫)
 「関西人の屈折した自意識というのは、とてもみっともないものなのだが」とか「最後の『カンサイモノ』総まとめである」とか前書きにあったが、内容は至って普通の関西を題材にしたエッセイ。途中に入ってるVOWネタの写真がまた面白い。
4月20日人生勉強 / 群よう子 (幻冬社文庫)
 最近本を読む時、書店でつけてくれるカバーを極力外して読むようにしてる。というのも、カバーのデザインを楽しみつつ本編を読みたいからというのもあるが、本屋で同じ本を二度買いしてしまうこともあるからだ(^-^;。
 そんなわけでこの本。表紙に書かれていた猫の絵を何気なく見ながら読み進めていったが、「猫おやじ」の話を読んでから改めて表紙を見て、思わずくすり(笑)。その他のエッセイにも結構共感できる部分が多くて、読んでて楽しかった。しかしこの人、すでに50歳なんだね・・・(^-^;。
4月22日お父さんのバックドロップ / 中島らも (集英社文庫)
 ユニークな四人の「お父さん」を子供の視点から書いた短編集。「らもワールド全開」といった感じであっという間に読み終えてしまった。
4月29日シュドラとの七日間 / 桑原譲太郎 (ハルキ文庫)
 フリーライターの若宮がひょんなことからシュドラを名乗る殺し屋と出会い、行動を共にするようになる。しかし知り合いの刑事からシュドラを罠にはめるようおどされた若宮。若宮が取った行動とは? やや説明が長くなりがちな文章だが、シュドラの鮮やかな身のこなしや、銃器の扱いに関する描写が鮮やか。
 著者の本を読んだのは「新宿純愛物語」が最初で最後だったが、その後このような作品を書いてるというのは知らなかった。またいろいろと読みあさってみたい。
5月2日日本ジジババ列伝 / 清水義範 (中公文庫)
 お年寄りを題材にした短編集。それぞれの余生の過ごし方をそれぞれの角度から書いた作品で、特にオチがあったり笑えたりする話はない。しかし、この「いかにも」な感じの生活の描写が逆に自然に感じられ、物語の世界にどんどん入っていける。読み終わった後に何かぼんやりとしたものが残るのを感じられた。
5月3日夏の約束 / 藤野千夜 (講談社文庫)
 ゲイのカップルを中心とした、男女の生活を軽妙に書いた「夏の約束」と、娘の素朴な疑問がきっかけで交番に興味を持ってしまう「主婦と交番」の二本立て。
 どちらも不思議な感じの文体と雰囲気。なにかフワフワしたような雰囲気が、実はシリアスな場面もあったりするのだが、それをある種コミカルな感じに見せている。今までこの人の本は読んだことがなかったが、ほかの作品もまた読んでみたいと思う。 。

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