それまでに読んだ本とか漫画とか
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2003年2月〜
2月3日アマニタ・パンセリナ / 中島らも (集英社文庫)
 自らがアルコール依存症、躁鬱病などを経験した体験から、ドラッグについての蘊蓄を並べた話。その内容は、ガマガエルを吸うところから、サボテンや大麻、シンナー、抗鬱剤、そしてアルコールに至るまで、様々なドラッグについて書かれている。筆者は「ドラッグにも貴賤がある」と喝破しているが、経験談に裏打ちされたその根拠やが非常にわかりやすい。どこぞの誰かが書いた、覚醒剤を使ってハマって逮捕されるまでのドキュメントなどより、よほど説得力がある。
 文末の解説の中に、「最近はアルコールをやめたでしょ。そうしたら膨大な時間が余るんです。(以下略)」とあるが、まさにその通り。同じ文面を、中島らもの別の対談集で読んだことがあるが、酒をやめたことによってこの日記も復活したようなモノだから、そう考えると今まで「酒を飲む」という行為でどれだけの時間を無駄にしてきたか (それが有意義な時間だったと自分で思えるモノ以外は) 考えると、恐ろしくなる。
2月9日本当にあった事件シリーズ 2 / 浪花愛 (バンブー・コミックス)
 1を読んだのが一年くらい前だったと思うが、続編が出てるのを見て即買い。プレゼント欲しさに同じゲームソフトを大量に買い込んでしまうところに共感し、猫の絵がかわいいのに和み、ウィルスに汚染されてしまったポスペと別れてしまうところに涙した。塩沢兼人はネオ皇帝の役もやっていたのだが、それも書いて欲しかったな(笑)。
2月10日8の殺人 / 我孫子武丸 (講談社文庫)
 謎解き系のミステリーもの。ギャグも織り交ぜてなかなか面白かったが、海外のミステリーをたくさん読んでいたらもっと面白かったかも。その辺は脚注という形で引用してあったけど、やっぱ知識として知っていると違うもんね。
2月13日浪費バカ一代〜ショッピングの女王2 / 中村うさぎ (文春文庫)
 例の如く無駄遣いしまくるエッセイ。途中まで読んでていいかげん飽きてきたが、後半の住民税滞納で追い込みをかけられる所など手に汗握り続きが気になる(笑)。最近ものすごい勢いで文庫本を出してるが、これも全部出版の前借りを返すためなのだろうかと思うと、ついつい応援したくなってしまうな。身近にこんな人いたら嫌だけど(笑)。
2月17日ぼくの心をなおしてください / 原田宗典・町沢静夫 (幻冬社文庫)
 みずから躁鬱病である原田宗典の質問に、精神科医の町沢静夫が答えるQ & A形式な一冊。深刻そうなタイトルとは裏腹に、質問も答えも、わかりやすく、また面白く読みやすい。もう一度繰り返して読みたい一冊。
2月23日ヤクザに学ぶ交渉術 / 山平重樹 (幻冬社アウトロー文庫)
 その名の通り、ヤクザが用いる交渉の手口を解説した物だが、堅苦しい説明と言うより、ルポのような読みやすさがあった。しかも、そこで紹介されている交渉術はカタギの世界でも使えそうな場面が多々ある。「互いの立場を尊重する」「これだけは譲れないという原理原則」「正義は我にあり」等々。
2月25日殺人者はそこにいる / 「新潮45」編集部 (新潮文庫)
 13の殺人事件を取り扱ったノンフィクション。ほとんど一気に読み終えてしまったが、犯人のドロドロした感情が渦巻き、異様な感じ。しかし新聞にはほとんど書かれることがない現場や犯行時の描写、犯人や被害者の背景など、生々しく書かれた文章に引き込まれていった。事実は小説より奇なりというが、その事実だからこそ文章に重みを感じるのだろう。加害者の気持ちは分かりづらいが。
ものの値段の雑学読本 / Taco Studio (王様文庫)
 気楽に読み流せる雑学の本。とはいへ、聞いたことあるような値段ばかりで、特に驚いたり感心したりというのはなかったように思う。

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